2009年10月23日

たっぺの道 三年A組 奥平定男 1961年

畑中の登校の道
あたり一面真白
「もう初霜かな」
「まさか」とつぶやく
片足を踏み入れたとたん
ざくざくざく
「なんだろう」と思って下を見ると
背丈がやっと一寸そこそこのたっぺ*が
太陽の光を受けて光っていた
「おお寒い」「もう冬か」
とつぶやきながら歩いて行く
さすがに登校の生徒もまばら
厚さ三分位のくつ底もだんだん冷えてくる
百歩ぐらい歩いただろうか
くつ底も冷えきって
足がいう事をきかない
下をむきながら歩いた
白い息が胸元をおおう
そのたびにわずかに暖かさを感じる
長かったたっぺの道
わずか二百歩余りの道が

   菅谷中学校生徒会報道部『青嵐』13号 1962年(昭和37)3月
  *たっぺ:霜柱。


ラベル:菅谷中学校
posted by ransiro at 18:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 『青嵐』13号(1961年度) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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